ノートパソコンで命拾い=強盗の銃弾が背中に直撃するも

強盗犯が発砲した銃弾(中央)がノートパソコン(左)を貫通し、被害者の背中(右)にめり込んだ(Foto: Divulgação/PM)
強盗犯が発砲した銃弾(中央)がノートパソコン(左)を貫通し、被害者の背中(右)にめり込んだ(Foto: Divulgação/PM)

 サンパウロ市西区ジャグアラ地区のカピトン・モール・ロドリゲス・デ・アルメイダ街で18日、バイクで走行中の35歳の男性が、自転車に乗った強盗団に襲われ、背中に銃撃を受けた。あわや大惨事となるところだったが、男性が背負っていたリュックサックの中に入っていたノートパソコンが弾丸を受け止めたため、深刻な怪我を避けることができたと19日付G1など(1)(2)が報じた。
 サンパウロ州保安局(SSP)によると、自転車に乗った5人組の賊が被害者に近づき、そのうちの1人が武器を所持していたという。犯人の1人が、自分が乗っていた自転車を被害者のバイクに向かって投げつけ、停車させた。その後、犯人らはバイクのエンジンを切り、そのうちの1人が被害者の背後から発砲した。弾丸はリュックサックとその中のノートパソコンを貫通したため、弾の威力が弱まり、被害者の背中にめり込んだものの、重傷を免れることができたと警察は伝えている。被害者が着用していた厚手のジャケットも、衝撃を和らげる役割を果たしたとされている。
 犯人らは被害者のバイクを奪い、現場に自転車を残して逃走した。被害者はサンパウロ市大都市圏オザスコ市内の病院に緊急搬送され、治療を受けた後、無事退院した。奪われたバイクはオザスコ市ロシダレ地区のニテロイ街で放置されているのが発見された。
 警察は法医学研究所(IML)に詳細な検査を依頼し、事件の調査を進めているが、犯人は現在も捕まっていない。
 同街では今月に入ってから2度目のバイクを狙った強盗事件の発生に、住民たちは不安を抱えており、警備体制の強化を求めている。

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