■訃報■「めぐみ学園」創立者 酒井政廣さん

酒井政廣さん

 パラナ州ロンドリーナ市の幼稚園・日本語学校「めぐみ学園」の創立者、酒井政廣さんが3月15日、肺炎が悪化して亡くなった。行年92歳。葬式は16日に行われ火葬された。遺骨は自宅にあり、樹木葬にされる予定。四十九日ミサなどは未定。
 酒井さんは1933年に秋田県湯沢市で生まれた。東京の神学校を卒業した酒井さんは当初、米国留学を考えていたが、妻万里子さんの家族が先に移住していたこともあり、呼び寄せでの形で1958年10月にぶらじる丸で渡伯。最初はアルバレス・マッシャードで農業管理の仕事をしたが、万里子さんの学校をやりたいという願いを受け、ロンドリーナのホーリネス教会サロンで1959年に幼稚園を開校した。
 以来、夫婦で日本的な教育カリキュラムを取り入れた「めぐみ学園」として育てた。生徒はどんどんと増え、8年後には100人を超え、現在の生徒数は220人。娘のあゆみさんが引き継いで校長となり、日本語学校に加え、日本語も教えるブラジル式幼稚園と小学校として経営されている。
 酒井さんは長年、同学園校長として地域の教育水準向上や日本的価値観の普及に尽力した。パラナ教育連合会やロンドリーナ教育研究会で会長を歴任し、日本語教育指導や教師間の研修会を実施し、教育水準の向上や地域内の日本語教育の発展に貢献した。
 その功績から2021年の秋の叙勲で旭日単光章を受勲した。

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