Brasil Nippou Gourmet Banzai!!=Bolinha=4日がかりで作る秘伝の調理法=定番フェイジョアーダならここ!

 これぞ正真正銘のブラジル料理といえば、文句なしに「フェイジョア―ダ」だ。どこのバールや家庭でも作る国民的な料理だからこそ、それを看板メニューにするには料理人の技量が問われる。それを成し遂げ、フェイジョアーダならこの店との評価が高い名店が「Bolinha(ボーリンニャ)」だ。

一人分のフェイジョアーダセット
3代目経営者のパウロ・ジオニジオ・パウリーロさん

 3代目経営者のパウロ・ジオニジオ・パウリーロさん(50歳)に対し、「どこの店にもフェイジョアーダはある。でも皆がここに食べに来る秘訣は何ですか?」と単刀直入に尋ねると、「塩漬け肉の塩抜きから始まって、完成するまでに4日間かかる。肉の材料重選びから薪火料理まで、最初のレシピに長い年月をかけて、いろいろな工夫が加えられて、それが積み重なって今の味になった。だから一言で秘訣は表現できないね」と笑った。
 創業は第2次大戦終戦翌年の1946年だ。創業者である祖父アフォンソ氏はイタリア系2世でサッカーが大好き、当時子供が生まれたばかりで、料理にこだわりのある人だったようだ。
 「祖父はこのすぐ近くでタクシー運転手をしていた。ようやく戦争が終わって、子供が生まれ、今までよりちゃんとした仕事をしなければと考えて、ここにあったバールを買って経営を始めた。祖父は地元バルゼア・サッカークラブでアマチュア選手もしていて、そのチームがこの地区の選手権で優勝した際、お前の店で祝勝会をやろうと皆に言われ、妻から彼女の得意料理フェイジョアーダのレシピを聞いて作って出したところ大好評となった。皆からのリクエストで1952年から水土の定番メニューに。それが更に好評を呼び、1976年から毎日提供するようになった」

肉がたくさん入ったフェイジョアーダ

 店名は創業者のあだ名、料理好きが嵩じて体系がボールのようだったそう。今ならコンプラにひっかかりそうだが、それを店名したあたりが当時の緩さを感じさせる。そこから外国からも観光客や著名人が訪れるフェイジョアーダの名店にまでなるのだから、友人や仲間を大事にするイタリア系子孫らしいお店発展の歴史ではないか。
 1997年、日本移民90周年を記念して天皇皇后両陛下(現上皇上皇后両陛下)がご来伯された際、こっそりと来店したことも同店の誇りだ。「突然入ってこられて、店員は皆ビックリ。フェイジョアーダをとても気に入っていただいたと聞いている。伯父の話では70年代だったか、デンマークの皇太子もお忍びでご来店された。デンゼル・ワシントン(アメリカ人有名俳優、映画監督)も突然来店した。契約で名前は言えないですが、イベント・フェッシャード(貸し切りイベント)ではたくさん有名人が来ていますよ」とのこと。

落ち着いた雰囲気の店内の様子

 フェイジョアーダは白ご飯、コウヴェ、揚げバナナ、リングイッサ、豚ロース焼き、ファロッファ、唐辛子ソース、カイピリーニャがセット。Tradião(伝統)とMagra(脂肪分少な目)の2種類あり、日本人的にはMagraでも十分味わい深い。日曜から金曜まで一人分で149・30レアル、2人分で270・80レアル。日本人的には3人でも十分。土曜日はロディジオのみで一人分215レアル。同店2番目の人気メニューはビラーダ・パウリスタ。実は魚料理、パスタ類など多彩なメニューがある。
 パンデミック中からデリバリーにも力を入れており、現在は売り上げの半分を占める。詳しくはサイト(www.bolinha.com.br)から。

■店舗情報■
【営業日】月~金曜日11時から16時半
      土~日曜日11時半から19時
【住 所】Avenida Cidade Jardim, 53 – Itaim Bibi – São Paulo – SP – CEP 01453-000
【電 話】(11)3061-2010

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