カーレーサーが路上事故で即死=息子も3日後に命落とす

死亡したドゥアルドさんとベントくん親子(Foto: Reprodução/Instagram)
死亡したドゥアルドさんとベントくん親子(Foto: Reprodução/Instagram)

 カーレーサーのエドゥアルド・イマムラさん(35歳)が5日(土)、サンパウロ州を通る国道153号で発生した交通事故で命を落とした。同乗していた息子のベントくん(7歳)も重傷を負い、3日間の入院後、8日に死亡が確認された。事故当時、エドゥアルドさんが運転していたピックアップトラックがセンターラインをはみ出し、対向車線を走行していたトラックと正面衝突したという。事故の原因は現在調査中で、過失致死の可能性もあると8日付G1など(1)(2)(3)(4)が報じた。
 事故は5日午後3時33分、マリリア市内の国道153号の218キロ地点で発生した。警察によると、事故の衝撃でエドゥアルドさんの車は大破し、現場で彼の死亡が確認された。事故に巻き込まれ、重傷を負ったベントくんは最初こそ意識があったが、緊急搬送された3日後に死亡が確認された。
 車内にはエドゥアルドさんの妻アリーネさんと、別の1人が同乗していたが、2人共軽傷で、命に別状はなかった。トラックのドライブレコーダーには、エドゥアルドさんが運転する車が急にセンターラインを越えて対向車線に進入する瞬間が捉えられており、トラック運転手は避けられない状態だったことが確認されている。
 サンパウロ州出身のエドゥアルドさんは、ブラジルのモータースポーツ界で広く知られる人物だった。2018年にレーサーとして本格的なキャリアを開始し、20年には「フォーミュラ1600」というカテゴリーに転向。才能を一気に開花させ、同年、アマチュア杯のライトカテゴリーで準優勝を果たし、21年にはサンパウロ州選手権で優勝。23年にはブラジル杯で優勝を飾り、上位カテゴリーに昇進する資格を得ており、今後の活躍が期待されていた。
 エドゥアルドさんのインスタグラムには、競技の様子以外にも家族とのひとときの写真などが数多く投稿され、フォロワーは1万1千人以上に達していた。事故の6日前である3月30日には、ベントくんの7歳の誕生日を祝う投稿を行い、「息子よ、7歳のお誕生日おめでとう。たくさんの愛と祝福があるように」と記していた。
 エドゥアルドさんとベントくんの死は、家族や友人、同僚たちに深い悲しみと衝撃を与え、SNS上で多くの仲間やファンが哀悼の意を表した。
 警察は車がコントロールを失った原因について、エドゥアルドさんが運転中に意識を失った可能性や、車両の故障、速度超過、またはその他の要因があったかどうかを、現在も捜査している。

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