北村洵領事が着任=在サンパウロ総領事館経済班

北村洵領事

 在サンパウロ総領事館経済班の北村洵領事が9日、着任挨拶のため編集部を訪れた。
 北村領事(32歳、三重県出身)は農水省からの出向者で、昨年5月に帰任した宍戸孝志領事の後任として7日に着任した。経済班では主に農水分野を担当し、また、和食普及やJICA及び草の根無償資金協力事業、進出企業支援業務にも携わる。任期は3年間の予定。
 これまで外国勤務経験は無く、ブラジルを訪れるのも今回が初めて。かねてから日本と異なる文化を持つ国や、第一次産業が盛んな国を訪れてみたいという思いがあり、農水省内で行われた外国赴任者募集に応募し、今回の赴任となった。
 日本では近年、気候変動や国際情勢の変化に対応するため、食料安全保障をより確かなものにする必要性が増している。多角的な食糧輸入網の構築が必須となる中で、一大食糧生産国であるブラジルのルーラ大統領が3月に訪日し、日伯間の食料輸入政策の議論が進められた。また、米国の関税政策変化に伴う食糧貿易環境の変化は食料安全保障上の観点から見逃すことはできない。北村領事は「激変する国際情勢の中にあって、ブラジルは日本にとって重要な国であると認識しています。農水分野の業務を通じて日本とブラジルに貢献できれば」と語った。
 趣味は柔道とテニス。柔道は黒帯の実力で、当地でも柔道を通じた交流をしたいと話す。ブラジル文化ではボサノバが好きで、F1レーサー、アイルトン・セナのファン。伝統的な文化だけでなく、昨今若者の間で流行しているカルチャーも積極的に学びたいと語った。

最新記事