
コジロー出版(河原崎隆一郎代表)の月刊『ピンドラーマ』226号が4月に刊行された。「ポルトガル語ワンポイントレッスン」(リリアン・トミヤマ)、「カメロー万歳」(白洲太郎)、「伯国邦字紙四方山話」(松本浩治)、「黒酢次郎のブラジル回顧録」、「開業医のひとりごと」「クラッキ列伝」などほかイベント情報などが30ページに満載。
巻頭の「21世紀の日系移民」(布施直佐)では、サンパウロ州立音楽学校で教鞭をとる傍ら、リサイタル活動も行う田代倫子(みちこ)さんを紹介。ドイツに大学進学して大学院まで修め音楽活動していたが、「整然として美しい街に物足りなさを感じていた」ところ、旅行で訪れたブラジルを気に入った。
欧州のクラシックコンサートの観客は高齢者中心だが、サンパウロ市では若者がデートに来ていた。フェイラのバナナの多さに驚き、「ここなら住める」と決断し、現地男性と結婚して移住した。当地ではポ語も習得して学校で指導するまでに。《ドイツにいる時は、いつまでたっても「外国人/日本人」として扱われ壁を感じていたが、ブラジルでは出身国に関係なく「同じ人間」として見てくれるのが嬉しかった》と書かれている。
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