17歳がBMWで無免許暴走=事故後に車両放置し逃走

衝突の影響で前部が損傷したBMW車(Foto: Reprodução)
衝突の影響で前部が損傷したBMW車(Foto: Reprodução)

 南東部ミナス・ジェライス州で15日、17歳の少年が保護者の許可を得ずに高級車BMWを運転し、カーブを曲がりきれず監視カメラ用の電柱に激突した。その直後、車両を放置して現場から立ち去る姿が防犯カメラによって捉えられていた。車のフロント部分は、衝突の衝撃により激しく変形していた。ブラジルでは運転免許の取得が18歳以上のため、彼は無免許運転をしていたことになると16日付のG1など(1)(2)が報じている。
 事故は州都ベロ・オリゾンテ市北東部のドウトール・ジョゼ・シルヴァ・マルチンス街で発生。同少年は交通量の多い道路の曲がり角で車両の制御を失い、電柱に衝突。事故発生時に現場付近の歩道を通行していた女性は轢かれそうになったと証言している。
 目撃者の証言によれば車両は制限速度を超えて走行しており、衝突直後、当該車両から運転していた少年と3人の未成年の友人が制服姿で降車し、現場から逃走した。
 法律上、未成年者が車両を運転することは禁じられており、仮に保護者がその事実を認識し、容認していたことが確認された場合には、保護者が監督義務を怠ったとして法的責任を問われ、車両が押収される可能性がある。事故後に現場から逃走する行為は行政罰としての罰金に加え、刑事罰の対象となる可能性がある。ただし、未成年者の法的責任能力については児童・青少年法(ECA)の規定に基づいて判断されることとなる。
 現在、事故車両はレッカー車により撤去されたものの、運転していた少年とその保護者は現時点で姿を現しておらず、未だ所在が確認されていない。今回の事故は自動車が決して玩具ではないという厳然たる現実を示すものであり、保護者による監督の不徹底が重大な結果を招き得ることを改めて浮き彫りにした。
 同州では2023年、運転免許を所持しない人による交通事案が1200件以上報告されており、その中には死亡事故も多数含まれている。車両の所有者がこれを容認していた場合、司法により運転免許の取消しや民事上の罰則が科される可能性がある。

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