
世界救世教ブラジル聖地で働いている唯一の日本人、小室晃男さん(38歳、岐阜県出身)に「永住するのですか?」と質問すると、「最初からブラジルで骨を埋める積りできています」と頼もしく明言した。同教団最後の日本からの派遣布教師だ。
48万平米といえば、東京ドーム10個分の広さがある。そんな広大な聖地の庭を造る造園家として働いており、来伯10年になる。「1年を通していつ来てもどこかに花が咲いているように設計している。別の場所で計画的に種から育てる育苗場を作り、そこから植え替えます。咲き終わったらそれを引き抜いて肥料にして循環させます」とのこと。
彼の師匠が聖地の第1期造園設計を担当した関係で、彼が派遣された。造園という自然表現を通して教祖の教えを広めるという仕事にやりがいを感じている様子。「ブラジル人は心が広いというか、こっちの方が自分のやりたいことがやりやすい」と笑顔を浮かべた。(深)