「ブラジル移民文庫」
ブラジル移民文庫へようこそ 100年の歴史の集大成
(改定増強版 2)
第一回移民船 笠戸丸(かさとまる) 野上隼夫 画
「移民文庫の読み方」 内容はPDF形式で作成されています。アクロバットリーダーを使って読みます。 表紙のリストから読みたい本の題名(青字)をクリックすると、その本が開きます。PDFのページが出るのが遅い時は(ページ数が多い本)しばらく待って下さい。PDFページのページの進め方は、上部に↓が出ているときはその↓で進めます。出ていないときは、マウスの中央にある「スクロールボタン」を回して進めます。 ページの表示が小さい時は(+−)のボタンを使って適当な大きさにして見て下さい。なお、アクロバットリーダーのバージョン6以上でないと、本文庫は開きません。アクロバットリーダーはアドベ社の無料ソ フトで、簡単にとりこめます。インストールの方法は、以下のとおりです。 〔Googleを開けて、adobe reader(またはカナで、アクロバットリーダー)を入力。あとは画面の指示に 従ってインストールします。〕 収録点数 160
「ブラジル移民文庫」 (改定増強版2) 2012年 ブラジル移民は1908年にはじまり、2008年で100年を迎えました。第二次世界大戦前に約 19万 6千人、戦後に約 5 万 3 千人の移住者がありました。この間、おおくの日本語の書籍が当地で発行されましたが、少部数でかぎられた範囲の流通で した。いま日系人社会はポルトガル語になり、さらに一世の高齢化によりそれらの書籍の消滅は加速度を増しているのが現状です。 すでに絶版になり(ほとんどが一回限りの出版)入手困難なこれらの本を対象とし、デジタル化して保存し、なお、コンピューター画面でも読みやすく編集しなおして、研究者および一般の人に再利用していただくのが、本文庫作成の目的です。 これらはブラジル移民共通の財産であるという立場から、本文庫そのものは著作権フリーの製品といたします。 第一版は「ブラジル移民100周年記念協会」の主催事業として製作されましたが、協会は2008年の記念行事をおえて目的 を達成いたしました。しかし「移民文庫」の編集作業は継続する必要があり、2010年に改訂増強版をつくり、今回の改定2では さらに校正をし、レイアウトを統一して読みやすくしました。 本文庫に作品を収録し公開することについて、それぞれの著作権者のご了解をえてありますが、くわしい内容は文末の「第一版へのあとがき」をご覧ください。 企画・入力 醍醐麻沙夫 daigomasao@hotmail.com 笠戸丸のころのブラジル音楽 Ernest Nazareth (エルネスト ナザレ) 作曲 Confidencias (打ち明け話) ピアノ 清水由香
→曲を聴く
移民文庫の副産物 「ブラジル移民」=「苦労話」 からの脱却 ブラジル移民というと、苦労した人たち、あるいは、日本が貧しかった時代の産物、というイメージがあります。これは一面では真実ですが、すべてではありません。日本においてそういうイメージが定着したのは、おそらく、報道というものの性質にもよると思われます。安定して生活している人たちより、苦闘している人たちのほうがニュースになりやすい。そういう報道が繰り返されると、それなりのイメージが定着します。 ブラジルにおいても、あえて苦労話をとりあげた時期があった。移民50年祭、つまり第二次大戦後、祖国の 勝ち負けで二つに割れてしまった日本人社会が、ようやく融和に向かいだした時期ですが、第一回移民(笠戸丸 移民)の苦労話を大きくとりあげ 「我々の先輩たちはこれだけの苦労をして、今日の日本人社会の基礎をつくっ た。われわれも一致団結してがんばろう」という、いわば民族的なサーガがつくられたのです。 これは50年祭には意味があったのですが、以後の著述にも、このパターンが踏襲されたきらいがあります。また、過剰な人口のはけ口としての移民が国策として送り出されたことも事実ですが、実際に事に当たった官民の指導者たちは、けっして余剰人口の処理などではなく、あくまで「日本人の海外発展」という大きな目標で動いていたことも事実です。 いずれにしましても、本「移民文庫」の目次を見ていただいただけでも、決して単なる「苦労話」だけでは括れない社会があったことをご理解いただけるのではないかと考えております。 歴史 ブラジル一般 総記 写真集 ブラジル移民の歴史 移民史に準じるもの 地方史 県人史 経済、金融 産業 農業 商業 教育 研究 医療 宗教 小説 随筆 詩 短歌 俳句 川柳 美術 スポーツ&趣味 芸能 食べ物&衣食住 伝記&個人史
【分類項目】 ブラジル関係 001 「ぶらじる全史」 佐藤常蔵 1985年 トッパンプレス (実業家でありながら読書家の著者が内外の著作を渉猟してまとめた労作) 002 「ブラジルの移民史」 佐藤常蔵 昭和39年 帝国書院 (諸外国人の移民史を扱っている) 003 「蛮界抑留記」 ハンス・スターデン 西原亨 訳 昭和36年
帝国書院 (原始ブラジル漂流記 原著は1556年ドイツにて出版) 004 「 ブラジル学入門」 中隅哲郎 1994年 無明舎出版 (著者独自のユニークな切り口のブラジル学。ただしインフレ率 年 5、000パーセントの 国民生活が苦しい時期に書かれたので悲観的な部分もある) 005 「ブラジル観察学」 中隅哲郎 1995年 無明舎出版 006 「ブラジル街道物語」 田尻鉄也 (アグロナセンテ連載) 007 「ブラジルの果実」 Vol 1 橋本梧郎 昭和53年 農林省熱帯農業研究センター (ブラジルの栽培および野生の果実がほぼ網羅されている大著) 009 「ブラジル植物記」 橋本梧郎 昭和37年 帝国書院 (ブラジル原産の身近な植物が記載されている。それとブラジルの博物史が詳しい) 010 「愛土ブラジル」 佐藤常蔵 1952年 帝国書院 (佐藤はブラジル文化の紹介に功績があった) 011 「ブラジル風物記」 佐藤常蔵 昭和36年 帝国書院 012 「ブラジルジョーク集」 醍醐麻沙夫 昭和55年 実業の日本社 013 「パンタナール」 中隅哲郎 1990年 無明舎出版 (世界一の大湿原の紹介。動植物記) 014 「アマゾン食物誌」 醍醐麻沙夫 2005年 集英社 (開高健のオーパ!などアマゾンと縁の深い筆者のアマゾン食べ歩き)
016 「簡易年表」 伊藤信比古編 1999年 日系新聞社 (半田版ブラジル移民年表のダイジェスト版。画像) 017 「ブラジル日本移民、日系社会史年表(改訂版)」 半田知雄
1996年 サンパウロ人文科学研究所編 (日伯修好100周年の記念事業の一環として、
半田知雄の1976年版を増補したもの。画像にて収録) 【写真集】 018 「南米写真帳」 永田稠 大正10年 東京 (力行会長の永田がおもに会員たちの活動を記録したもの。完全復刻) 019 「在伯同胞活動実況写真帳 」(1) 昭和13年 竹下写真館 高知県古市町およびサンパウロ市 (いろいろな本などにもっとも利用されている写真帳。完全復刻) 021 「移民の流れ、概念図」 文庫編集部作成 2008年 (「移民文庫」のため作成) 022 「移民小史」 醍醐麻沙夫 2008年 (「移民文庫」への書き下ろし。移民史を簡単にまとめてある) 023 「ブラジルに於ける邦人発展史」(上) 昭和16年 刊行委員会(日本) 発行人 青柳郁太郎 (ブラジル移民史の基礎資料の一つ) 024 「ブラジルにおける邦人発展史」(下) 昭和16年 刊行委員会(日本) 発行人 青柳郁太郎 (第二次世界大戦のためブラジルに配布できず、昭和 28年に再刊された本を使用。発行人 永田稠) 025 「移民40年史」 香山六郎 1949年 香山六郎発行 (香山は新聞人。在野的視点の移民史) 026 「移民80年史」(1) 八〇年史編纂委員会 1991年 サンパウロ文化協会 (八〇年の移民史をしっかり纏めてあり、信頼できる内容) 027 「移民80年史」(2) 八〇年史編纂委員会 1991年 サンパウロ文化協会 (八〇年の移民史をしっかり纏めてあり、信頼できる内容) 028 「笠戸丸より60年」 在伯県人会連合会 1969年 (60年ぶりに日本へ帰った人々の記録) 029 「移民の生活の歴史-1」 (1〜3部収録) 半田知雄 1970年 サンパウロ人文科学研究所 (庶民の視点から移民の歴史と生活を克明に記録した労作) 030 「移民の生活の歴史-2」 (4〜6部収録) 半田知雄 1970年 サンパウロ人文科学研究所 034 「物故者列伝」 1958年 日本移民50年祭委員会 (移民50周年のおりの編纂。ブラジル移民事業に功績のあった人々を記す) 035 「ブラジル勝ち組テロ事件の真相」 醍醐麻沙夫 2007年 サンパウロ新聞連載 (戦後62年、新資料をえて、はじめて明らかになったテロ事件の真相。基礎的な資料は80年史に詳しい)
036 「勝ち組アンシェッタ島抑留記」(原題獄中回顧録)
吉井碧水 1952年
手記原稿 (勝ち組の強硬派として、テロ事件との関連で二年半にわたって抑留された著者の克明な記録。未発表原稿) 037 「アマゾン日本人移住60年記念誌」
凡アマゾニア日伯協会 1994年 (副題アマゾン日本人による60年の移住史)(移住者の思い出やエピソード満載。年表の付録あり) 038 「緑西部アマゾン日本人移住70周年記念誌」 同編纂委員会 1999年 (西部アマゾンはマナオスを中心にしたアマゾン河中流地帯) 039 「みどりの大地トメアス開拓50周年史」 50周年祭典委員会 1985年 (アマゾンのトメアスは胡椒栽培でしられる) 040 「バストス25
年史」(1) 水野昌之 1955年 (バストス関係ではこれがいちばん良い) 041 「バストス25
年史」(2) 042 「平野25 周年史」 25周年史発行委員会 1941年 (平野植民地は民間の入植地第一号) 043 「チエテ10 年史」 チエテ自治会 昭和13年(1938) (香川県のひろさがあるとい言われた入植地) 044 「拓魂のうた(チエテ郷土史)」 香山栄一 1997年 「拓魂のうた」発刊委員会 (入植当時の思い出のエピソードー釣りなどーが多く収録されている) 046 「トレスバラス移住地50周年史」 五十年史編纂委員会 1982年 (開拓当時の思い出などがおもしろい) 047 「レジストロ60年史」 60年史刊行委員会 1978年 (サンパウロ州南部の海岸にあるレジストロは最初の入植地で「移民の古里」と呼ばれている) 049 「ブラジル沖縄県人移住史」(2) 〔団体〕 050 「文協50年史」 同編纂委員会 2007年(第二次大戦後の日系社会で文化面で中心的な役割をはたしたサンパウロの文化協会の成立史) 051 「エスペランサ婦人会創立五十五周年記念誌」 エスペランサ婦人会 2004年 (サンパウロ市にある婦人会の活動状況) 052 「南米銀行50年史」(抄)
1994年 株式会社南米銀行 (南米銀行は日系最大の銀行だった。) 053 「ブラジルの日系企業」(1)
宮城松成 1970年 (上) (企業名鑑) 054 「ブラジルの日系企業」(2) 055 「コチア産組60年の歩み1927 〜 1987
」 産業組合中央会刊行会 1987年 (コチア産業組合は南米最大の農業組合だった) 056 「東山農場紹介パンフレット」 (東山農場は日系社会の発展にさまざまな役割を担った。現在の農場の様子を写真で紹介) 057 「病虫害の生理的防除」 続木善夫 2007年 058 「リベルダーデ」
リベルダーデ商工会(サンパウロ市) 1996年 (リベルダーデ紹介の小冊子。リベルダーデはサンパウロ市の旧日本人商店街。現在は東洋街として知られる) 059 「幾山河(全伯日語教育史)」 伯国日語学校連合会 1966年 060 「パ延長線教育史」 1941年 刊行委員会 (14歳以下への外国語教育が禁止され、危機感あふれる時代の日語教育)コロニア版日本語教科書1〜1 2 (戦後版) (刊行は帝国書院が援助した)
061 「ニッポンゴ1」 1960年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 062 「にっぽんご2」 (1972年版)
教科書刊行委員会日伯文化普及会 063 「にっぽんご3」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 064 「にっぽんごかきかた3」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 065 「にっぽんご4」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 066 「日本語5」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 067 「日本語6」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 068 「日本語7」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 069 「日本語8」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 070 「日本語9」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 071 「日本語10」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 072 「日本語11」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 073 「日本語12」 1961年 教科書刊行委員会日伯文化普及会 同戦前版巻8まで 074 「日本語読本(巻2)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 (ブラジルで作成され、ひろく使われた日本語教科書。巻1は残念ながら見つからなかった)
075 「日本語読本(巻3)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 076 「日本語読本(巻4)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 077 「日本語読本(巻5)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 078 「日本語読本(巻6)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 079 「日本語読本(巻7)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 080 「日本語読本(巻8)」 1937年(昭和12年)
ブラジル日本人教育普及会 081 「ブラジル・サンパウロ州考古誌」 酒井喜重 昭和54年 (戦前のブラジル・インディオ研究会の発掘成果を戦後に纏めたもの) 082 「ブラジルの農村病」 細江静男 1968年
ブラジル日本移民援護協会 (農村医学叢書1
として刊行された) 083 「細江静男先生とその遺業」 刊行委員会浅海護也編 1995年 (題名はやや固いが、「人間の幸せは人を幸せにすることだ」という信条に生きた医師おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおの姿が浮き彫りにされている) 084 「わが伝道の半生記」 (生長の家の伝道が記されている) 【芸術】 【文芸一般】 085 「コロニア小説撰集」1
1975年 コロニア文学会 (移民達が書いた小説のアンソロジー。ブラジル移民らしい短編を一つ二つ読んでみたい人には、第一巻の「牛糞」「野生」など)
086 「コロニア小説撰集」2 087 「コロニア小説撰集」3 088 「コロニア文学」 (同人誌)第4号 1967年 コロニア文学会 089 「コロニア文学」 (同人誌)第5号 1967年 コロニア文学会 090 「コロニア文学」 (同人誌)第6号 1968年 コロニア文学会 091 「コロニア文学」 (同人誌)第7号 1968年 コロニア文学会 092 「コロニア文学」 (同人誌)第9号 1969年 コロニア文学会 093 「コロニア文学」 (同人誌)第10号 1969年 コロニア文学会 094 「コロニア文学」 (同人誌)第32号 1977年 コロニア文学会 (32号が終巻号。2010年現在は「日系文学」がその系譜を受け継いでいる) 096 「恋文」 藪崎正寿「新潮」 昭和40年12月号所載 (移民に郷愁がつよかった時代の最後の純文学作家)(ジャンボ機就航とともに人々の意識がかわる 097 「森の夢」 醍醐麻沙夫 1979年 サンパウロ新聞社刊 (平野植民地をえがいた小説。「聖人たちの湾」「中国人の墓」併載。「聖人たちの湾」は群像新人賞候補作) 098 「森の夢2」 醍醐麻沙夫 1977年 サンパウロ新聞連載 (レジストロ桂植民地の取材ノートを小説風にまとめたもの) 099 「うつろ舟」 「松井太郎作品集」自家版 1988 〜 1994 年頃 (伝奇小説の秀作) 100 「宿世(すくせ)の縁」 松井太郎(日系文学所載) (すぐれた私小説) 101 「いのち折々」 弘中千賀子 1994年 日伯毎日新聞社 (子供のとき移住した人のなかには、引き離された祖国を忘れられない人たちが いる。弘中
さんもその一人だった。小説の藪崎さんにもおなじ根が感じられる) 102 「花粉」 古野菊生古 田土光良 鳥井稔夫 昭和26年 (三人集古野は都会的センスの詩人) 103 「粗く憔悴せる」 横田恭平 1966年 (横田は農民的詩人) 104 「叢(くさむら)」 1972年 コロニア文学会 (合同詩集) 105 歌集「白き州道」 瀬崎濤声 昭和40年 106 「コロニア万葉集」 1981年 編纂委員会 (おおくの歌人の作品を集めている) 107 「岩波菊治ー短歌に辿る一移民の心の軌跡ー」 清谷益次 1993年 サンパウロ人文科学研究所 (評論。特異な入植地であったアリアンサの歴史としても、一歌人の清貧物語としても、様々な角度から読める労作)
109 「椰子樹50号記念号」 1958年 椰子樹社
110 「椰子樹100号記念号」 1968年 椰子樹社 111 「椰子樹150号記念号」 1977年 椰子樹社 112 「椰子樹200号記念号」 1986年 椰子樹社 (250号スキャンの失敗で収録していません) 113 「椰子樹300号記念号」 2002年 椰子樹社 114 「上塚周平(瓢骨)の俳句」 (「ブラジル移民の父上塚周平」 竹崎八十雄 昭和十五年より「俳人瓢骨」の章のみ収録) 115 「佐藤念腹句集」 昭和28年 佐藤念腹暮らしの手帳社 (虚子門下。ブラジルに俳句をひろめた第一人者) 116 「佐藤念腹句集第二」 昭和36年 佐藤念腹暮らしの手帳社 (ブラジルに俳句をひろめた第一人者) 117 「旅人木」 1968年 (念腹門下の合同句集) 118 「ブラジル季寄せ」 梶原北民 1981年 (歳時記はいくつかあるが、これは初期のもの。一部のみ画像で収録) 119 「相聞歌」 富重かずま 平成9年 角川書店 (富重は俳誌「蜂鳥」を主宰した) 120 「砂漠の河」 黒田不知火 1996年 121 「卍」 安藤魔門 1997年 (安藤は川柳の指導者の一人だった) 122 「日伯友好百周年絵画展カタログ」 1995年 (日系画家たちの履歴と作品の紹介あり) 123 「若林和夫画集」 1992年 (叙情にあふれた画風。抄録) 124 「半田知雄画文集ブラジル移民の生活」 半田知雄 1986年 無明舎 (絵画のみを収録開拓の風景を描いている) 125 「間部学画集」 画集「雨の珈琲園」 1998年
より (日系画壇を牽引した画家。抄録) 126 「豊田豊作品集」 2009年 (画家、彫刻家。モニュメントは世界各地にある。抄録)
127 「ブラジル日本相撲史」 1978年
中村東民( 邦人発展録第20 巻)
伯国相撲連盟後援 (第二次大戦前はセミプロがいたほど相撲は盛んだった) 129 「ブラジル・ラジオ体操20周年記念誌」 1998年 ブラジルラジオ体操連盟 (内容の一部を紹介) 130 「ブラジルゲートボール連合二十年のあゆみ」 2003年 ブラジルゲートボール連合
(内容の一部を紹介) 131 「ブラジル将棋連盟50周年記念誌」 1997年 ブラジル将棋連盟 132 「アマゾン・クライマックス」 醍醐麻沙夫 昭和60年 新潮社カラー文庫 133 「原生林に猛魚を追う」 醍醐麻沙夫 1981年
講談社
134 「コロニア芸能史」(1) 1986年
コロニア芸能史編纂委員会 135 「コロニア芸能史」(2) 1986年
コロニア芸能史編纂委員会 136 「サンバの国に演歌は流れる」 細川周平 1
995年 中公新書 137 「Brejeiro ブレジェイロ」(浮かれ者) Ernesto Nazareth エルネストナザレ ピアノ 清水由香 138 「浦島太郎の歌」 1968年
作詞坂尾秀矩 作曲アルキメデスメシーナ 歌三宅ローザ 139 「高原の花」 1946年
作詞作曲 脇山一郎歌 田村敏子 140 「サンパウロ、ブルース」 島田正市作品集2000より →歌を聴く (カラオケなどで、よく歌われる曲) 141 「演歌みち」 島田正市作品集2000より
142 「日伯料理と製菓の友」 佐藤初枝 1963年版 宮本書店 143 「伯国日本移民の草分」 鈴木南樹(鈴木貞次郎)1932年 (1967 復刻版) 144 「埋もれ行く拓人の足跡」 鈴木南樹 1941年
(1967年復刻版) 145 「香山六郎回想録」 香山六郎 1976年 サンパウロ人文科学研究所 146 「アマゾン開拓は夢のごとし 」 安井宇宙 1998年 草思社 147 「アマゾンで日本人はガランチードと呼ばれた」 山根一真 1980年 内田老鶴圃新社 148 「信ちゃんの昔話1
カフェと移民」 沼田信一 漫画牛島襄 1996年 149 「信ちゃんの昔話2
ピンガと移民」 沼田信一 漫画牛島襄 1996年 150 「信ちゃんの昔話3
毒蛇と移民」 沼田信一 漫画牛島襄 1997年 151 「信ちゃんの昔話4
引っ越しと移民」 沼田信一 漫画牛島襄 1997年 152 「信ちゃんの昔話6 ビッショ(砂ノミ)と移民」 沼田信一 漫画牛島襄 1999年 153 「信ちゃんの昔話7 霜(ジェアーダ)と移民」 沼田信一 漫画牛島襄 1999年 154 「信ちゃんの昔話8 戦争と移民」 沼田信一 漫画牛島襄 2001年 155 「信ちゃんの昔話9 風土病と移民」 沼田信一 漫画牛島襄 2001年 156 「信ちゃんの昔話1 0 ジャングルと移民」 沼田信一 漫画牛島襄 2002年
157 「崎山比佐衛伝」 吉村繁義 昭和30年 崎山盛繁発行 158 「大武和三郎」 堀江剛史 2008年 サンパウロ人文科学研究所 160 「秒針は鳴りやまず」 平田一耕 1988年
〔注意〕 本「移民文庫」そのものは何らの権利を主張するものではありませんが、「移民文庫」に収録された個々の作品を著作権法上認められる範囲(私的な利用や研究の為など)を超えて利用する場合はそれぞれの著作権者の許諾をうる必要があります。
[第一版へのあとがき] (2008 年6 月) ブラジル移民貴重資料デジタル化プロジェクト「ブラジル移民文庫」 企画作成ブラジル日本移民100周年記念協会 会長上原幸啓
ブラジル移民は1908年にはじまり、2008年で100年を迎えました。この間、おおくの日本語の書籍が当地で発行されましたが、少部数でかぎられた範囲の流通でした。いま日系人社会はポルトガル語になり、さらに一世の高齢化によりそれらの書籍の消滅は加速度を増しているのが現状です。
すでに絶版になり(ほとんどが一回限りの出版)入手困難なこれらの本を対象とし、デジタル化して保存し、なお、コンピューターで読みやすく編集しなおして一般の人に再利用していただくのが、本文庫作成の目的です。 ようやく「移民文庫」第一版をお手許にとどける運びになりましたが、収録すべき文献はまだ多数あり、内容のさらなる校正の必要もあり、第一版は全体の仕事の第一歩と位置づけています。 「移民文庫」を公開し、一般の利用に供するためには著作権との関係が生じます。 ブラジルの著作権法で援用が認められる「公共の利用」という概念ですべて処理することも検討されましたが、コロニア共通の財産という立場から、それぞれの著作権者から、デジタル化と、コンピューターを介して一般への提供について、同意をえることにしました。 個人名義の著作物については、収録した作品はすべて同意をいただいております。 また著作権者が日本語とはすでに無縁な第三世代のばあい、「移民文庫」の企画には積極的な賛成をいただきますが、「自分の分からない日本語の世界のことで書類にサインするのは・・」と不安を示した人もおります。もっともな懸念なので、同意書のサインは頂かず、口頭での同意にとどめたケースもあります。 ブラジルの日系社会の読者数から当然のことですが(戦前の移民数は約一九万人、戦後は約五万人)、書籍の出版はごく少数の実用書をのぞいて商業的になりたたず、多大の出費をともなうので、出版された書籍のほとんどは団体名義のもので、しかも一回限りの少部数の出版です(再版は1、2の例外にとどまります)。 団体名義の出版物の場合、書き手も手弁当の奉仕だったし、それが他者によって商業的に利用されるというケースもなかったので、以前は「著作権」という考えを明確にする必要も機会もなかった。したがって「移民文庫」が同意をえる相手が、分担して書いた人たちか、発行した団体かについてはコロニアの出版にもかかわった法律の専門家もまじえて議論いたしました。幾つかの事例から推定して、「かってのコロニアの場合、著作権は団体に帰属、あるいは一括管理していたと解釈できる」という結論になりました。 その結論に従い、主要な団体からの同意はすべて得てあります。ただし、消滅した団体については、その本を編集した当時の関係者や責任者がご生存の場合のみ、同意をいただいております。編集時点では日本の著作権法との関連で不明な点があったため、日本から寄せられた祝辞などは、気づいた場合、残念ですがカットさせていただきました。 また「移民文庫」の構想を発表した当時、趣旨に賛同いただいてご著書を持参、あるいは郵送していただいた本もたくさんありますが、第一版にはすべてを収録できませんでした。お詫びを申し上げます。
プロジェクト・マネージャー 醍醐麻沙夫記 当プロジェクト(第一版)にご援助をいただいた個人および団体(敬称略) 続木善夫 佐藤峰世(日本)
レアル銀行 青木智栄子 JICA 水本エレーナ(サンパウロ新聞社)
岩崎透 堀井文夫 平田アンジェラ 宮坂国人財団 ブラジルパナソニック社 ブラジルエプソン社 上重隆司 西村俊治 菱沼利昭 Os nossos agradecimentos aos patrocinadores deste Projeto:
入力担当 広瀬円果 鈴木秀子 技術担当 大西通郎 石田勉 プロジェクト補佐 広瀬純子 表紙挿入曲 Ernest Nazareth (エルネストナザレ)
作曲 Confidencias (打ち明け話)
ASSOCIAÇÃO
PARA O CENTENÁRIO DA IMIGRAÇÃO
JAPONESA NO BRASIL ブラジル日本移民100周年記念協会 Rua São Joaquim, 381 2° andar Liberdade São Paulo SP Brasil Tel;Fax 55(11)3209-3875 / 3277-3279 / 3277-2870 Made in Brasil
|