地方日系団体に地殻変動が起きている――。傘下団体の実情視察と積極的な参加を説得するために、聖南西文化体育連盟(UCES)の山村敏明会長と、先の文協会長選挙で惜敗した小川彰夫氏らが連休中日の二日、一日で一千キロを走って六日系団体をまわる強行軍を行った。ピニャールに始まり、イタペチニンガ、タツイ、アヴァレー、イタポランガ、グアピアラまで。日本の本州に相当する広大な面積をもつ聖州、中でも聖南西が担当する地域は広い。中心部のピニャールを出発点にして、奥地を回った山村会長。各地で悩みを聞きながら、ともに考える場として連盟の会議への参加を熱心に促してまわった。この地道な活動の様子をルポ形式で紹介する。