ブラジルは1990年代、大豆をはじめとした穀物の生産量が大幅に伸び、農産物純輸出額では現在、世界一になっている。とくに大豆の生産量、輸出量では アメリカに次ぎ、ともに世界2位を誇る。その背景にあるのがセラード開発だ。しかもセラードには、いまだ開拓可能な土地が、牧草地からの転用も含めれば、 約2億ヘクタールもあるといわれ、潜在的な生産力は農業大国・アメリカやオーストラリアをはるかにしのぐ。【今年3月にセラード取材を行った家の光編集部・佐藤哲也記者の『地上』6月号で掲載された記事(一部加筆・修正済み)を転載する・編集部註】