来年はいよいよ移民105年だが、ワインなどに比べて日本酒の認知度はまだまだ低い。そんな中で新手の普及方法を編み出して孤軍奮闘するのは、リベルダーデ区に「酒蔵 アデガ・デ・サケ」を構える飯田龍也アレシャンドレさん(37、二世)だ。8年前に日本人を相手に徒手空拳で始めて、今では主にブラジル人に対象を広げ、何と月500本近くを売るまでに商売を育て上げた。「10月の連休は、他州から来た客が一人で4本、5本も買っていった。父の日や母の日の前には1千本から売れる」とか。伯字紙や当地雑誌の取材への対応、講習会で全国を飛び回る日々を送る飯田さんに、飯田式ビジネスのコツを聞いてみた。