連載小説=おてもやんからブエノスアイレスのマリア様=相川知子=第8回

8.庭の梅
忙しい毎日であったが、ときに洗濯物を干しながら、上を向いてアルゼンチンの青空を見渡し、ふーと息をはくこともあった。少し視線を下すと、梅の木がそろそろと育っているのが見えた。
結婚式は熊本で新郎なしで行われたし、こちらに着いたって祝言も何もなかったが、夫の心は庭に植えてくれた梅で分かった。私が到着した次の日に植えた梅の苗はすくすくと成...
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