ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(17)
二章
移民の開祖の粗放と精気
「笠戸丸」は確かに時代を画する事績となった。しかし実は、移民事業としては、全くの失敗であった。
これは当時の関係者の多くが━━種々の資料類の中で━━認めている。原因の分析も、ある程度はされている。しかし責任の所在には明確には言及していない。ために隔靴掻痒の感を否めない。真実がボケてしまう。
そこで本稿では、その責任の所在を追究する。それに先立ち、失敗の実態とわけ(原因)を記しておく。
笠戸丸移民の内、カフェー園移民七七二人は、前章で記した様に六月末から七月初めにかけて、六カ所のファゼンダへ配耕された。職工移民九人はサン...
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