ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(28)
一方で水野は、日本を出る直前に雇った上塚を、皇国殖民のブラジル代理人に据えた。その給与は月に四〇〇ミル、後で五〇〇ミルになった。

南樹は上塚と同年輩で、ブラジル経験は二年余の長があった。それなりの自負を抱いていた。どう思ったかは、容易に察しがつく。
南樹は、こうした個人的不満に加えて、水野に公憤を抱くようになった。ファゼンダで次々起こる騒ぎが、自分の報告を水野が握り...
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