《記者コラム》統一保健システム35周年＝国民の76％が恩恵受ける

ブラジルに住んでいてありがたいと思うことの一つに統一医療保健システム（SUS）がある。日本にも、国民健康保険など、公衆衛生面で大きな役割を果たしている医療システムがあるが、ブラジルのSUSは、診察や検査、予防接種を無料で受けられる上、必要な薬なども大半を無料で受け取れるという優れものだ。

19日付アジェンシア・ブラジル（1）（2）によると、SUSが導入されたのは35年前の9月19日。それ以前の公衆衛生システムは年金の積立などを通して社会保障システムに参加している人に限られていたが、SUSの導入後はより普遍的で公平、包括的なシステ...