自動車産業＝半導体危機で生産停止の懸念＝米中対立が供給網を直撃

世界的な半導体不足の影響で、ブラジルの自動車産業が向こう2〜3週間以内に生産停止に陥る可能性に直面している。米中間の技術摩擦を背景とする中国系半導体大手ネクスペリアの輸出制限が波及し、ブラジル国内の主要メーカーで部品の供給途絶が懸念されている。業界団体は政府に対し、中国との外交交渉を通じた供給安定化を緊急に求めていると23日付ヴァロール紙（1）が報じた。

この事態を受け、22日、全国自動車工業会（Anfavea）のイーゴル・カルヴェット会長とジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相が協議を行った。カルヴェット氏は、「既に部品供給停止の通知を受け取り始めている。状...