連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第12話
錨を後部から下ろし、船が静止したら前頭部から巾三十㌢位、長さ八~十㍍位の道板を降ろして、前からは陸に錨を下ろして固定して、そのびよんびよんとする道板を上下して荷を積むのである。砂や石を運ぶ籠は前後びよびよしなる天びんで下げてあり、それをつり下げる綱は三本で二本が固定してあり、残り一本はフリーでそれを引けば籠がひっくり返って砂や石の荷が落ちる様になっていた。
船は上下左右に揺れる。道板もそれにつれて揺れる。私達は裸足でその天びんをかついで調子を合わせながらかつぎ上げる。
慣れない中は足を踏み滑らせて海中に落ちることもしばしばである。しぶきを上げる岩と岩の合間...
Conteúdo exclusivo para assinantes
O restante deste artigo é exclusivo para assinantes. É necessário obter permissão para visualizá-lo.
認証情報を確認中...
Sobre acesso a artigos premium:
Assinantes PDF podem ler 1 artigo por mês, e assinantes WEB/PDF podem acessar todos os artigos premium.
PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。