連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第13話
その他、磯の浅瀬の石の下などにアカバと言って、頭部が大きく口も大きくて食べるところは少なかったけど、やはりおいしい魚であった。また、私達は良く荒磯にもぐって、さざえやあわびを採りに行ったものである。海のしける日は無理だけど、普通の日は荒磯でももぐってしまえばそれほど怖いものではなかった。三~四人の仲間とよく行ったものであった。
この様に静かで平和で懐かしいあの村が、かの港湾整備造成事業が始まると急に騒々しくなってきた。
昭和二十五年(一九五〇年)頃から始まったのだろうか。港湾造成事業も最初の頃は仕事もあまり機械化されておらず堤防を築くのに牧山の土をトロッコ...
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