連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第21話
いよいよサントス港に上陸
一九五五年九月十五日、私は二十才と十一ヶ月。私もいよいよその日が来たなーと身の引き締まる思いがした。サントスの港も入り江から奥が深く船は静かに港に近づいて行く。何番埠頭だったか覚えていないけど、船は横付けになり、タラップが降ろされた。あまりにも慌しく、その時の小さな事は良く覚えていないけど、多分四十三日間、お世話になった船長以下乗組員へのお礼。そして今日から離れ離れに散って行く家族移住者達との別れの挨拶。私達、単独青年は山中弘さんの指示に従い、団体行動である。長かった、でも楽しかった船旅に別れを告げ、皆、タラップを降りて行く。入...
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