連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第32話
契約期日が少し過ぎた九月二十一日、いよいよ私達の泥壁ながらも、真新しい新居に移転する日が来た。森田のママイと一緒に、美佐子が揃えた食器等の所帯道具と、森田さんのプレゼントの小さなタンスなど、森田さんのカミニョン(トラック)にちょこんと乗せてのムダンサ(移転)であった。殆ど何もない独立であったけど、皆さんの協力のお陰で独立できた。今から二人で頑張ろう。嬉しかった。不安はなかった。希望に燃えていた。森田さんは良く面倒を見て下さった。今から先も色々お世話になるだろう。いつの日か一人前になって、それが恩返しになるのだろうか。請負でロッサされた山は焼けるばかりに乾いていた。...
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