連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第35話
子供が生まれてからの美佐子の仕事は大変だった。朝、授乳後、ベッドに寝かせて、仕事に出る。九時半の昼食に帰って来るのに、家の近くに来て、赤ん坊の泣き声を聞くと安心する。また、昼から仕事に出る。子供が這い回る様になると、ベッドの周りを板で囲んで子供は泣き疲れて眠っていた。こんな毎日だった。
その頃の森田農場
私達が独立して、森田家を出てから森田農場にはたくさんの戦後移住者の出入りがあった。独身青年が数人出入りしたけど、それ以上に家族移民がたくさん配耕されて来て、また出て行った。あんな人もいたなぁーと顔はおぼろげながら想い出しても名前は忘れてしまっている。...
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