連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第70話
ミゲル君は小柄でおとなしく、日本語は話さないが、聴く事はできて、何とか理解は出来るようである。彼の両親はとても日本的な方である。
披露宴は新しく出来たばかりのバルゼン・グランデ文化協会で催された。コチア青年の友人、桑鶴忠君が、始めたばかりの仕出しの仕事として、大変なご馳走を作ってくれ人気を取った。私達夫婦にとって、初めての祭り事であり、戸惑いもあったけれど、当時としては立派な結婚式であった。
るり子二十三才、ミゲル二十五才であった。
ミゲル君はすでに、ブラジル銀行で働いていたが、るり子も結婚してすぐ、ブラジル銀行の女房役でカイシャ・エコノミカ・フェデラ...
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