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小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=137

10/05/2024

 一つの事故に反撥して、私のとった行動がすっかり裏目にでてしまった。今更、誰を恨むつもりはないが、私の辿った半生が、どのようなものであったか、お前にだけ知ってもらいたくてこの手紙を書いたのです。お前の手元に届くかどうか解らないけど、書いたことで私の胸はすっきりしました。
 きっとどこかでお前は、元気に生きていることを信じています。 母より
 
(六)
 
 田守は固く眼を瞑った。開けてはまた瞑った。今は何も考えたくなかった。
「どう、これ持っていくかい」
 と、ダニエルはアルミ製の四段重ねの弁当箱を見せた。それは子供の頃、野良で母と一緒に食事を取った懐...
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小説=流氓=薄倖移民の痛恨歌=矢嶋健介 著=137 | Capte o Pulso da América do Sul! Diário Brasil Nippou