ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(13)
草創期(4)
一年近く経って一九〇七年三月、後任の公使が着任した。さらに半年後、水野が日本から戻った。
十一月、漸く移民契約が、農務長官と水野の間で成立した。州法の改正は済んでおり、ハワイやペルーの日本移民の調査もすんでいた。
南樹の勤勉さとポルトガル語の習得ぶりも、農務局の役人たちに好感を与えていた。役人たちは、日本移民の受入れ準備のため、彼をサンパウロの移民収容所の職員に採用した。
水野は急ぎ日本へ向かった。東京着が翌一九〇八(明41)年一月である。ここで、急ぎ……と書いたのは。━━
実は右の契約の折、農務長官は移民のサントス入港を翌年四月...
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