ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(11)
私が食べたい果物の名を片っ端から言うと、山の子供たちは歓声をあげてあちこちに散り、すぐまた歓声をあげながら戻ってきます。
バナナやパパイアはもちろんのこと、マンゴー、ゴヤバ、カジュー、アセローラを手にして。
大きな頭のお化けみたいなジャッカまで担いできた子がいるかと思うと、小さな果物をカカオの葉っぱにのせて持ってきた子や破けたポケットからミカンを取り出す子もいたのです。
でも、私はとっさに叫ばなければなりませんでした。
「椰子の実!」
なぜって、一人の男の子が椰子の木に登って、私の声を今か今かと待っているのを見つけたからです。
ドスーンと音を立てて落ちてきた椰子の実。
待...
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