ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(19)
マンダカルーは、枯れ果てた大地の中で、真っ先に白い花を咲かせ、道行く人に春の訪れを告げます。春の訪れ、それはもう少しの辛抱で雨季がやってくる。
さあ、みんな種播きの準備をしなさいという知らせなのです。
やがて、首を長くして待っていた雨が降り始め、一雨ごと山の緑が蘇ってきます。
ところが、気の早いマンダカルーは、花を散らして、体中にびっしりと赤い実をつけて秋の装いをこらすのです。いち早く、独りで秋を迎えるマンダカルーは、なぜ独りでそんなに先をいそぐのでしょう。
なぜ、他の草花と一緒に春を楽しみ、夏を謳歌しないのでしょうと、私は長いこと不思議に思っていました。
けれど...
Conteúdo exclusivo para assinantes
O restante deste artigo é exclusivo para assinantes. É necessário obter permissão para visualizá-lo.
認証情報を確認中...
Sobre acesso a artigos premium:
Assinantes PDF podem ler 1 artigo por mês, e assinantes WEB/PDF podem acessar todos os artigos premium.
PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。