ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(23)
少し疲れて足並みが乱れてくると、景気づけに私が大声をはりあげます。
「ワルイコー!裸になってもいいよう!」
待ってましたとばかりに彼等は、シャツを脱ぎ、ゴム草履も脱いで、よそ行き姿から本来の姿に戻ります。
彼等はお弁当を頭の上にのせて歩きますが、ジャポネーザが時々ならす鞭の音にキャーキャー逃げまわっても、お弁当は落ちません。別に手で押さえているわけでもないのに。
よく見ると、一張羅のシャツを縄にしてお弁当が落ちないように土俵が作ってあったのです。
こういうわけで、お弁当の行列が見える限りは、草むらに子どもたちが隠れても心配無用。
子どもたちは、ジャポネーザと一緒だ...
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