《記者コラム》右派政治家のロックトラブル=アルゼンチン・ミレイ大統領も
「右翼のくせにロックなんて歌うな」―こういう風潮がある。これに対し「政治思想と音楽ジャンルを結びつけて語るべきではない」と反論する声もあるが、昨今の世間では前者の意見を支持する傾向が強い。
なぜか。それはロックという音楽が辿ってきた歴史ゆえだ。ロックは元々「保守的な親世代に反抗する音楽」というイメージの下、生まれた。60年代はヒッピー文化の中でベトナム戦争に反対し、70年代から90年代にかけてはパンクロックやオルタナティヴ・ロックというスタイルになって、社会の不公正やマイノリティへの偏見に対して声を上げてきた。
こうした経緯もあり、かつてドナルド・トランプ氏がアメ...
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