ぶらじる俳壇=162=伊那宏撰
サンタ・フェ・ド・スール 富岡絹子
更衣雨降れば又元の服
短夜のドラマ佳境で日が替り
見捨てたにあらず母の目巣立鳥
〔小鳥は巣から出てもしばらくは母鳥にくっついていて餌を与えられる。餌になるものを学んだり、獲り方を教えられたりする。体躯は親と変わらないのに……甘えているとしか思えない。然し時機がくれば親は子を突き放す。いくら子がうるさく纏いついてもあえて無視し距離を置く。子は仕方なく自ら餌を探し、そうして自立してゆく。その時こそが本当の〝巣立ち〟なのである。〈見捨てたにあらず〉は、一人前になった我が子を見定める親鳥の、厳しい愛情が込められた目だ。しかるに、人間はどうであろ...
Conteúdo exclusivo para assinantes
O restante deste artigo é exclusivo para assinantes. É necessário obter permissão para visualizá-lo.
認証情報を確認中...
Sobre acesso a artigos premium:
Assinantes PDF podem ler 1 artigo por mês, e assinantes WEB/PDF podem acessar todos os artigos premium.
PDF会員の方へ:
すでにログインしている場合は、「今すぐ記事を読む」ボタンをクリックすると記事を閲覧できます。サーバー側で認証状態を確認できない場合でも、このボタンから直接アクセスできます。