スイス＝行方不明のブラジル人男性発見＝１３日間軟禁されていた？

　スイスで行方不明になっていたブラジル人男性が現地時間の２１日、１３日ぶりに発見された。２２日付Ｇ１サイト（１）（２）が報じている。
　行方不明だったのは、サンパウロ州イトゥペヴァ在住の企業家マルシオ・ロドリゲス・ダ・シルヴァさん（４４）だ。マルシオさんはネット上で行っていた投資に関する書類に署名するため、７日にスイスのチューリッヒに向かった。
　妻のアナ・ルシアさんによると、８日に空港の様子などが写ったビデオメッセージを送ってきたが、その後、「罠にはまったようだ」という音声メッセージや、投資を行っていた企業家たちと思われるグループにつかまり、旅券を取り上げられたため、「彼らがいるはずのホテルに行くためにタクシーをつかんだ」という音声メッセージを送ってきた後、連絡が途絶えたという。
　マルシオさんの消息が途絶えたことは広く知れ渡り、同国に住むブラジル人たちも情報収集に協力した。
　そんな中、２１日夜、マルシオさん一家がＳＮＳを通じ、マルシオさんが発見されたと伝えた。アナ・ルシアさんは、「無事に戻ってきて、現在は警察の事情聴取に応じている」と語っている。
　義兄弟のカルロス・ロベルト・セラさんは、マルシオさんが妻と妹に連絡を取ってきたから、発見された現場の近くで暮らしている友人夫妻に頼み、マルシオさんを警察に連れて行ってもらったとした上で、マルシオさんは軟禁状態に置かれていたがなんとか抜け出すことに成功したことを明らかにした。また、「かなり弱っているが、回復しつつある」とも語っている。
　ただ、アナ・ルシアさんもカルロスさんも、現在は現地の警察が捜査中のため、詳細は語れないとしている。マルシオさんが帰国できる日も、まだわからないという。