連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第69話
花作りの生産者が集まって作った花の会の組織がその頃すでにささやかな活動はしていた。
ブラジルの花作りは一九五〇年代からすでに始まっていたが、それはポルトガル人達が露地でありふれた草花を葬儀用とかフェスタ(パーティー)用に細々と作ってはフェイラ(市場)などで売っていたものであった。花作りが本格的な事業として始まったのは戦後の日本からの移民が、それに力をそそぎ始めてからと言っても過言ではない。特にコチア青年移民の果たした役割は大きい。
その花の作物の移り変わりも一九五〇年代の後半はグラジオラスが盛りで、その後、カーネーション、バラ、そして電照菊とその主座が移っ...
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