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小説=「森の夢」=ブラジル日本移民の記録=醍醐麻沙夫=100

14/12/2024

 ワラビが呆け、シダの葉型を整える頃に雨が降り始めた。十月だった。コーヒーの苗をつくる。米を植える。綿を植える。雨期蒔フエジョン(豆)を植える。しなければならない事が山のようにあり、目が廻るほど忙しかった。
 欧州では第一次世界大戦の戦火が拡っていた。農産物は国際的に値上りしている。中でも綿は異常な値上りを示していた。白い黄金という言葉が綿の異名として生れかけていた。
 目標はあくまでコーヒーだが、勝負の早い綿を人々は植えた。
 自分たちで森を拓き、作物を植えるのであるから、まだ作付面積は知れたものだったが、毎日毎日、夜明けと共に畑へ出て日が暮れるまで鍬を振っ...

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