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国家衛生監督庁=クルーズ船のコロナ制限を一部撤廃=ワクチン接種証明提示義務など

2023年5月13日

規制の一部が撤廃されたクルーズ船(Fernando Frazao/Agencia Brasil)
規制の一部が撤廃されたクルーズ船(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 国家衛生監督庁(Anvisa)が11日、新型コロナのパンデミックのために設けられた乗船時の制限の一部を撤廃することを決めたと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 新型コロナ対策としての種々の制限は、2022年に制定・承認されたものだが、世界保健機関が新型コロナに関する健康上の緊急事態終結を宣言したことで、感染拡大抑制のための制限の撤廃が検討されていた。
 11日の会合では、乗船時の新型コロナワクチンの接種証明や感染の有無を確認するテストでの陰性証明の提示義務を解除することが決まったが、クルーズ船の運航会社は今後もこれらの証明書の提示を求めることができる。感染者や疑似症患者が発生した場合の報告義務や、疑似症患者を隔離するという規則は今後も継続して適用される。
 Anvisaは声明の中で、クルーズ船の活動再開は新型コロナウイルス感染症による感染者や死者の数が減少していたことと感染防止策を講じたことで可能となったと強調。
 「あの当時は、今後のシナリオに関する不確実性が高く、保健当局による警告や規制が必要だった」とも記している。
 また、今回の決定は船舶とプラットフォームの運航に関する規制を終わらせるものではなく、緊急事態を継続的な規制措置に変更するという世界保健機関の勧告に沿う形の変更であることに留意するようにとも呼びかけている。
 なお、国内各地の衛生管理港やそこを通過する船舶における健康管理のための最低限の要件はもちろん、港や空港、国境検問所、税関を利用・通過する顧客向けの衛生管理基準は現在も有効だ。
 これは船舶の運航は衛生監視機関の許可が必要であることも意味しており、各船舶は、海上健康申告書や船上の医療記録のコピーなどを通じて船内の健康状況を詳細に通知する義務を負っている。
 また、船内で公衆衛生上の事象が発生した疑いまたは証拠がある場合には、健康上のリスクの評価を確実なものとするため、引き続き、保健当局に即刻、連絡することなどが義務付けられている。


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