「偽の接種証明使った」=シジ容疑者の妻が証言
ボルソナロ前大統領の右腕役の陸軍中佐マウロ・シジ氏の拘束が続く中、同氏の妻が、新型コロナワクチンの接種記録の改ざんと偽の接種証明の使用を認め、改ざんはシジ氏が行ったと証言していたことがわかった。19日付CNNブラジル(1)などが報じている。
これは、シジ氏の妻のガブリエラ氏が19日にブラジリアの連邦警察に対して行った証言で明らかになった。
それによると、ガブリエラ氏は「ワクチンの接種記録の改ざん計画を知っており、ワクチンを打っていないのに打ったとする接種証明を使用した」と語ったという。彼女によると、米国に渡航するために少なくとも3回使用したという。
シジ氏自身はこの前日に事情聴取を受けて黙秘権を行使しており、16日にはボルソナロ氏は「シジは計画に関与していない」と発言していた。
また、ガブリエラ氏は、自分以外のワクチン接種記録の改ざんに関しては知らなかったといい、シジ氏と同じく、接種記録改ざんの容疑で3日に逮捕されていたアイルトン・バロス容疑者の改ざん計画への関与に関しては、「自分にはわからない」と語っている。