サンパウロ市=先住民が高速道を封鎖=居住区脅かす法案に抗議
30日朝、先住民のグアラニー族がバンデイランテス高速道を一時封鎖する事態が起きた。これは連邦議会で同日審議されることになっている法案「PL490」に対する抗議活動だ。同日付G1サイト(1)が報じている。
道路封鎖は、サンパウロ市北部ジャラグアー地区を通るバンデイランテス高速道20キロ地点で起きた。抗議活動の中心となったのは、サンパウロ市内や聖州海岸部で生活している先住民のグアラニー族だ。
先住民たちは連邦議会が先週、30日に審議することを決めたPL490に反対している。この法案では現行憲法が制定された1988年時点で先住民族が占有していた土地しか所有する権利を認めないため、境界線を広げるのが難しくなる。
下院では24日に同法案を緊急審議にかけることを決めており、30日夕方から全体投票が行われる予定だ。
この抗議活動には軍警の特別部隊が対応。ゴム弾やからしスプレーをまいて抗議団体を退散させたため、午前9時頃には封鎖は完全に解除された。