ダニ容疑者=15万ユーロ罰金支払い=強姦実刑の軽減狙いか
スペインで強姦容疑に問われているサッカー選手、ダニ・アウヴェス容疑者の弁護士が15万ユーロ(約80万レアル、約2375万円)の罰金を支払っていたことがわかった。16日付UOLサイト(1)が報じている。
この支払いは8月にダニ容疑者の弁護士ミライダ・プエンテ氏が行ったものだ。スペインの法律では、賠償金の支払いは罪の軽減を求めたものと見なされ、賠償金は有罪判決後に被害者に渡されることになっている。この取引は刑法にも定められており、検察が拒否する可能性はないという。
この支払いによって、ダニ容疑者の実刑は、強姦罪で科される最高刑の懲役12年が6年ほどに短縮される可能性がある。だが、裁判所はそれ以上の刑を科すことができる。
被害者の弁護士のエステル・ガルシア・ロペス氏は、被害者が「金はいらない。欲しいのは実刑だ」と主張していると明かしており、この支払いは被害者が本来望んだものではないようだ。刑法では、告訴人が賠償金の受け取りを拒んだとしても、裁判所は被告に賠償金を払う機会を与えなければならないという。
ダニ容疑者は昨年12月30日未明、スペインのバルセロナのナイトクラブで23歳の女性をトイレで強姦した容疑で今年1月に逮捕されていた。