サンパウロ州＝ＰＳＤの市長の数が７倍に＝ＰＳＤＢなどの内部分裂で

　今年に入って行われた市長の党移籍により、タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州政府で局長を務める元サンパウロ市市長ジルベルト・カサビ氏が党首を務める社会民主党（ＰＳＤ）の市長数が７倍になっていることがわかった。３０日付フォーリャ紙（１）が報じている。
　この現象は、今年に入って起きた民主社会党（ＰＳＤＢ）やウニオンでの内部分裂が引き起こしたものだ。それまでは州内に２３８人の市長を抱えていたＰＳＤＢは４３人に激減。ウニオンも７５人から２８人に大きく数を減らした。
　逆に、ＰＳＤは４６人だった市長が３２９人に増えた。要因としてあげられるのは、ＰＳＤがカサビ氏を通じ、タルシジオ・サンパウロ州政府と強固な関係を築きつつ、連邦政府でもルーラ政権と良い関係を築いていることだ。
　また、タルシジオ知事の共和者（ＲＰ）も２５人から５４人に２９人増、ボルソナロ前大統領の自由党（ＰＬ）が３９人から５６人に１７人増、民主運動（ＭＤＢ）が５８人から７３人に１５人増、進歩党（ＰＰ）が３２人から４２人に１０人増となっている。
　一方、サンパウロ州知事を４期務めたジェラルド・アルキミン副大統領のブラジル社会党（ＰＳＢ）の市長は１０人、ルーラ大統領の労働者党（ＰＴ）の市長は４人となっている。