大サンパウロ市圏でバス無料=サンパウロ市での実施に弾みつくか
大サンパウロ市圏でバスの無料運転サービスが始まっている。同様の試みを計画中のサンパウロ市でも12月にテストが始まる見込みと、1日付フォーリャ紙(1)が報じている。
1日から無料運転を開始したのはサンタイザベル市だ。同市は「ロッタ・リーヴリ」というプログラムの下でのキャンペーンを開始。キャンペーンは45日間限定で、その期間中にキャンペーン終了後に正式に4・20レアルの運賃の支払いを免除するための登録を行うという。登録が可能なのは、同市の市民のみだ。
同市のカルロス・シンシーラ市長は、「市民の社会的統合(インクルゾン)と生活の質向上のためには、公共サービスを同一の条件で受けられることが必要」と主張している。
同じようなバス無料化への試みは、11月1日からABC地区のサンカエターノ・ド・スル市でも始まっている。
サンパウロ市でもリカルド・ヌーネス市長が、深夜と日曜日のバス無料化を希望している。同市長の目論見では12月中にも試験的に取り入れたいとしているが、その具体的な日程などはまだ決まっていない。
4日付G1サイト(2)によると、サンパウロ市では1991年に極東部のシダーデ・チラデンテスで無料バスが採用され、約10年継続した例がある。
タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事はバス無料化に強い反対の意を示している。サンパウロ州内では74市でバスの無料運転が実施されている。