ゲートボール場が完成=スザノ・イペランジアホーム

サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)の日伯福祉援護協会傘下高齢者施設スザノ・イペランジアホームにこのほどゲートボール場が完成し、そのお披露目式が1月28日、同ホームで開かれた。
ゲートボール場の造成は5年ほど前からの懸案事項で、入居者の健康増進と一般への同ホームに対する興味づけなど、外部との交流をさらに増やすことを目的として、このたび実現。スザノ文化協会ゲートボール部(清田アドリアーナ部長)が今後、ボランティアで技術指導を行っていくという。
お披露目式には来賓として、森和弘スザノ元副市長、ブラジルゲートボール連合(UCGB)の萩尾ジュリオ会長、スザノ文化協会の原田実評議員会長、スザノ市スポーツ局のアルナルド・マリン局長、スザノ文化協会ゲートボール部の清田部長、同文協理事でゲートボールの審判員でもある渡辺正(ただし)氏のほか、援協の税田会長、島袋栄喜副会長をはじめ、同ホームの中田和夫運営委員長、藤村隆次(たかつぐ)副委員長、三島セルジオ施設長らが出席した。
同ホームの入居者も見守る中で行われたお披露目式では、最初に中田運営委員長があいさつし、同地にあるスザノ福博村が「ブラジルのゲートボール発祥の地」であることに言及。「その近くにゲートボール場が出来たことも何かの縁ですし、これを機会に週に1、2回でもゲートボールを覚えませんか」と入居者たちに勧めながら、「入居者の中からゲートボールを行う人が出れば、ここで試合を行うこともできる」と期待していた。

UCGBの萩尾会長は祝辞で、ゲートボールが頭と体を使い、チームスポーツとして人とのコミュニケーションにもつながるメリットを説明。持参したゲートボール専用スティック12本、ボール10個とルールブックなどを中田運営委員長に手渡して寄贈した。
来賓たちの祝辞に続いて、ゲートボール場のテープカットが行われ、その後はスザノ文化協会ゲートボール部のメンバーが模擬試合を行った。途中、雷雨が激しくなり、模擬試合は中断されたが、その後の昼食会で顔を合わせた人々は互いに交流を深めていた。