ロック・イン・リオ=初の「ブラジル・デー」開催=国内アーティスト大集合の楽曲も

国際的にも知られるブラジルの音楽フェスティバル、ロック・イン・リオが4月29日、初の試みとなる「出演者が国内アーティストのみの日」の開催を発表。それに伴い、出演者全員が公式楽曲を歌うことも発表された。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
今年のロック・イン・リオは「40周年記念」と銘打って行われるが、その中の目玉が「ブラジルの日」で、最終日の1日前の9月22日(土)に行われることが決まった。同フェスティバルは常に国外アーティストがメインで、国内のアーティスト冷遇が指摘されてきた。
この日はロックからファンキ、ヒップホップ、サンバ、アシェー、パゴッジ、MPBを始め、これまで人気音楽ながら同フェスの対象外とされてきたブラジル版カントリーのセルタネージャなど、豊富なブラジル音楽の代表アーティストを集めている。
同日行われた記者会見では、少なくとも60組の国内アーティストが一堂に集まった。そして、このメンバーで、ロック・イン・リオの公式楽曲、並びにビデオ・クリップ(プロモーション・ビデオ)を作ることも発表された。
第1回の1985年からロック・イン・リオを主催しているロベルト・メジーナ氏によると、全員揃っての公式曲というアイデアは、1985年に米国のアーティストが勢ぞろいしてアフリカ飢餓救済のために作った曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」の制作ドキュメンタリーがつい先日、ネットフリックスで配信されたのを見たことに触発されたものだという。
同日は、パラー州を拠点とする女性ベテラン歌手のファファ・デ・ベレンが、この「ブラジルの日」に「北部のアーティストが呼ばれなかった」と抗議の意を表明したことも、話題を呼んだ。