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一部大手企業が人民元取引=ヴァーレやスザノが始める

2024年5月9日

人民元(Banco Popular Da china)
人民元(Banco Popular Da china)

 ブラジルの輸出部門を牽引するヴァーレとスザノが、中国との取引で人民元を採用し始めていることが明らかになった。8日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 鉄鋼大手のヴァーレは鉄鉱石の販売に人民元を採用。レアルには換算していないという。製紙・セルロースの大手スザノは、小規模なプロジェクトながらも人民元を採用したが、まだ、試験的な段階だという。
 人民元による取引は、中国交通銀行(BoCom)や中国工商銀行(ICBC)などが昨年末に始めた動きに加わる形で始まった。
 ルーラ大統領は昨年、北京と上海を訪れた際に「ドルに代わる通貨の使用」を提唱していたが、これはパンデミック前から言われていたことで、イタウやPNBパリバスといった銀行が過去に、人民元取引を検討していたことがある。
 伯中ビジネス評議会(CEBC)の調査ディレクター、トゥーリオ・カリエロ氏は、ヴァーレやスザノの人民元取引に関し、「両国間にとっては古いテーマだ。現地通貨での交渉で取引コストが削減されるのは理にかなったことだ」との見解を見せている。
 カリエロ氏は、米国でドナルド・トランプ前大統領の元側近がドル以外の通貨で取引を行う国に障壁や制裁を加えることを提案していることに関しても、「中国と米国の間の通貨を巡る争いは間違いなく起きるだろう。短期間中に起こることはないだろうが、そのような傾向があることは明らかだ」と語っている。だが、「人民元の国際通貨化は既に始まっていることであり、アルゼンチンやチリなどでも人民元取引が了承されている」とも語っている。


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