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ペトロブラス=総裁就任式に大統領臨席=「政府との完全調和」強調

2024年6月21日

マギダ・シャンブリア新総裁(Foto: Fernando Frazão/Agência Brasil)
マギダ・シャンブリア新総裁(Foto: Fernando Frazão/Agência Brasil)

 ブラジル石油公社ペトロブラス(PB)のマギダ・シャンブリア新総裁の就任式が19日に行われ、ルーラ大統領やアレシャンドレ・シルヴェイラ鉱山動力相を含む6人の大臣、国営企業役員などが出席した。マギダ氏は就任演説で、雇用創出を含む同社の戦略的計画を遵守し、その実施を加速させると述べ、ルーラ大統領や連邦政府の方針との完全な調和を強調した。また、エネルギー転換にも重点を置き、二酸化炭素排出量を漸減させ、2050年までにゼロにするという目標へのコミットメントを表明した。19日付オ・グローボなど(1)(2)(3)が報じた。
 同式典はリオ市のPB研究センター(Cenpes)で行われた。
 マギダ氏は就任演説で、「大統領から託された任務は、ブラジルの国内総生産(GDP)を牽引するPBを動かし、ブラジル社会を尊重しながら経営することだ。大統領は『私はPBに愛着を持っており、ブラジル社会も同様だ。社内での混乱は望んでいない』と言った」とし、「我々経営陣は、ルーラ大統領や連邦政府のビジョンに完全に一致している」と強調した。
 また、「市場やブラジルが必要とする収益性と効率性を備えたガバナンスと堅調な結果」を確保することを重視し、戦略的計画には、何十万人もの雇用を創出する計画が含まれていることを明言した。
 マギダ氏はルーラ政権にとって重要な関心事項に言及し、PBが自社の製油所や天然ガス、および肥料への投資を強化すると述べた。さらに、国内産業による船舶生産の促進プログラムの創設も発表した。また、天然ガスの生産を推進し、「我々の計画では、天然ガスは特に過渡期の燃料だ。インフラの拡充や天然ガス処理施設の建設などを含むプロジェクトに投資する。我々の意図は、市場に供給できるガスの量を増やし、石油化学や肥料といった付加価値の高い用途の生産にも対応することだ」と述べた。
 同氏は、計画加速に向けた最初の成果として、プレ・サル(岩塩層下の油田)における新プラットフォームの稼働を前倒しすることを発表した。エスピリトサント州のプレ・サル層で使用するFPSO(生産、貯蔵、および生産した石油を軽量船に移す機能を持つ浮体ユニット)型プラットフォームの「マリア・キテリア」は、以前の計画だった2025年ではなく、今年中に操業を開始する。
 マリア・キテリアは5月に中国の造船所を出発し、第3四半期にブラジルの設置場所に到着する予定だ。FPSOはジュバルテ油田で操業し、10万バレルの石油生産と500万立方メートルのガス処理を行う。
 元キャリア職員のマギダ氏は、前任のジャン・ポール・プラテス氏が5月14日に解任された後、異例の速さで同月24日に就任し、既に1カ月ほど総裁を務めている。6月14日には、最高財務責任者(CFO)、探鉱部門とエンジニアリング部門の取締役を含む3人の新役員を任命した。マギダ氏が率いる経営審議会は、メンバー9人の内4人が女性で、同社史上最も多くの女性が参加する体制となる。


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