site.title

コーロル元大統領=逮捕の是非を巡る審理再開=メンデス判事の動議撤回で

2025年4月29日

上議時代のコーロル元大統領(© Antonio Cruz/Agência Brasil)
上議時代のコーロル元大統領(© Antonio Cruz/Agência Brasil)

 【既報関連】25日未明にアラゴアス州マセイオー空港で逮捕され、同日中にマセイオー刑務所特別棟の独房に移されたフェルナンド・コーロル元大統領は、即刻逮捕の是非を巡る最高裁審理の結審を待っている。最高裁審理は、ジルマル・メンデス判事による対面審理要請動議により、ビデオ審理の期限だった25日23時59分の時点で中断したが、同判事が動議を撤回したため、28日にビデオ審理を再開。同日中に結審となる。
 25日の審理はアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が24日に出した司法判断の是非を問い、逮捕を確定するかを決めるためのものだが、メンデス判事の対面審理要請で、逮捕への賛成票が過半数の6票に達しても結審できない状態となっていた。(1)
 だが、26日朝、メンデス判事が動議を取り下げたため、同件の審理はビデオ形式のみとなり、28日に審理を再開した。(2)(3)(4)(5)
 25日に元大統領逮捕というモラエス判事の司法判断に賛同票を投じたのは、フラヴィオ・ジノ、ルイス・ロベルト・バローゾ、カルメン・ルシア、エディソン・ファキン、ジアス・トフォリの各判事。また、クリスチアーノ・ザニン判事は元大統領が有罪判決を受けた件以外のラヴァ・ジャット作戦の裁判で弁護を務めたことがあるため、審理への参加を辞退。投票者は全部で10人となる。(6)
 判事達は逮捕支持が過半数となった時点で、裁判の重要性と関連性を考慮し、迅速に結論を出すための協議を活性化。迅速に結審すれば、前大統領の健康状態を考慮して弁護側が出している自宅軟禁に関する要請も時間を置かずに審理できる可能性があると指摘している。
 なお、元大統領弁護団は25日の拘留審問に続き、26日も健康上の理由での自宅軟禁を求めた。モラエス判事は、自宅軟禁が必要であることを証明する書類を48時間以内に提出するよう、弁護団に命じている。(7)(8)(9)(10)


米中関税戦争で漁夫の利=米国農家打撃、代替に商機前の記事 米中関税戦争で漁夫の利=米国農家打撃、代替に商機今世紀中に水没する海岸も=気候変動で海面上昇に警告次の記事今世紀中に水没する海岸も=気候変動で海面上昇に警告
Loading...