ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(30)
後書き
「死んでもともと、これから先はおまけの人生、どうなろうと構わない、生きたいように生きてやる」
五十の坂を越えた時から、そう思うようになりました。
すると、不思議なことに、もりもりと得たいの知れない勇気が湧いてきて、老後の心配など何のその、私はふてぶてしいほど怖いもの知らずな人間になりました。
その開き直りから、バイーア州への移住は実現したのです。
当時、55才。大人しくしていた方が無難な年齢でした。
おまけに、ジェキエー市がいったいバイーアのどこにあるのかさえ誰も知らなかった。サンパウロの皆さんが目の色を変えて引き止めたのは、今思えば実に当然の事でした。
け...
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