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ブラジル マンダカルー物語=黒木千阿子=(30)

2025年8月15日

後書き


「死んでもともと、これから先はおまけの人生、どうなろうと構わない、生きたいように生きてやる」

五十の坂を越えた時から、そう思うようになりました。

すると、不思議なことに、もりもりと得たいの知れない勇気が湧いてきて、老後の心配など何のその、私はふてぶてしいほど怖いもの知らずな人間になりました。

その開き直りから、バイーア州への移住は実現したのです。

当時、55才。大人しくしていた方が無難な年齢でした。

おまけに、ジェキエー市がいったいバイーアのどこにあるのかさえ誰も知らなかった。サンパウロの皆さんが目の色を変えて引き止めたのは、今思えば実に当然の事でした。

け...

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