ルーラ大統領＝トランプ氏との直接交渉を否定＝50％関税は「臆病かつ恣意的」

　米国によるブラジル産品への50％関税発効を翌日に控えた5日、ルーラ大統領はトランプ米大統領に電話をかけて直接交渉を行う意図がないことを明言した。大統領は米国の一方的な通商措置を「臆病かつ恣意的」と非難し、ブラジルは特定国に依存せず、多国間との対等な関係を目指すべきだと強調したと6日付ヴァロール紙など（1）（2）が報じた。

　この発言は、閣僚や企業家、活動家らが出席する持続可能な社会経済開発評議会（通称「コンセリョン」）の総会での演説中に行われた。

　ルーラ氏は「トランプ氏にはブラジルに対してこのような課税措置を講じる権利はなかった。私やアルキミン（副大統領兼商工開発...