site.title

《ブラジル》汚職問題言及避けるルーラの戦略=ネット上では払拭対策も=経済などの問題に集中へ

2022年8月31日

テレビ討論会でのルーラ氏(Twitter)
テレビ討論会でのルーラ氏(Twitter)

 ルーラ元大統領(労働者党・PT)の弱点とされるペトロブラスでの汚職問題に関し、PT陣営はネット対策などを積極的に行っているが、ルーラ氏は汚職に関して、テレビなどでも自分から積極的には語らない方針だと、29、30日付現地紙が報じている。
 ルーラ氏は、25日のグローボ局「ジョルナル・ナシオナル(JN)」での候補者インタビューや、28日のバンデイランテス局での大統領候補者討論会でテレビに生出演しているが、ルーラ陣営はその間、ルーラ氏のイメージを「汚職」に結び付けないよう、腐心している。とりわけ、その対策はネット上で行われている。
 PTは10万レアル以上の金額を費やし、ユーチューブやグーグル上でルーラ氏を汚職問題と結び付けさせないようにするためのキャンペーン広告を出している。広告ではJN出演時の映像を公開している。
 PTはその映像の中で、司会のウィリアム・ボーネルが語った「もう、あなたには裁判で抱えているものはありませんね」の部分を特に強調して見せる一方、ボーネルが言った「ペトロブラスの疑惑では、PTや民主運動(MDB)、進歩党(PP)の政治家に賄賂が渡されたと言われているが、どうやって国民に『それを繰り返さない』と説得するのでしょう」の言葉が省かれた編集になっている。動画はルーラ氏の「大なり小なり、疑惑があれば捜査され、裁判でしっかり裁かれるような状況の政権に、私は戻したい」という言葉で締められている。
 ネット上のプラットフォームでキャンペーン広告を打つことや、テレビ局でのインタビューをキャンペーンに利用することは法令で認められている。
 こうした対策を行っている一方、PTの選挙キャンペーン・チームの中には、28日の大統領候補討論会で、ルーラ氏がボルソナロ氏に対して強く言い返さなかったことに懸念を示す声が出て意見が割れていると伯字紙は伝える。
 世論調査やネットの声では、「ルーラ氏が汚職問題に向き合わなかった」と批判的な意見も目立っており、そのことを心配してのものだと思われる。
 だが、ルーラ氏のチームは、戦略を変更することは考えていないという。その戦略とは、汚職問題に関してルーラ氏自身から積極的に語らない、というものだ。それは、ルーラ氏が汚職問題に関して多くを話すことはかえって、その話題に持ち込みたいボルソナロ氏の術中にはまることを意味する、との考えがあるためだ。
 また、陣営内では、経済問題など、現在、テーマとして取り上げるべきものに集中するべきとの考えがある。とりわけ、選挙放送などでは、汚職問題に触れる意向は今後もないという。
 汚職についてルーラ氏が触れるのは、ネット上か、もしくはテレビのインタビューでそのことについて聞かれたときのみに限られており、その方針は変わらないと報じられている。


《ブラジル》サル痘で死者2人目=飼い犬への感染例も=感染者数世界3位の約4700人前の記事 《ブラジル》サル痘で死者2人目=飼い犬への感染例も=感染者数世界3位の約4700人【31日の市況】Ibovespaは下落だが月足では6%上昇、ドルは5.20レアルに急上昇次の記事【31日の市況】Ibovespaは下落だが月足では6%上昇、ドルは5.20レアルに急上昇
Loading...