街角ちょっと見=写真家楠野さん傘寿祝う

写真家でアートプロデューサーの楠野裕司さん(北海道出身)の傘寿(80歳)を祝う記念パーティーが8月18日夜、サンパウロ市ベラ・ビスタ区のライブハウス「コイザ・マイス・リンダ・バー」で開催された。友人や芸術関係者ら、20~70歳代の幅広い年齢層の約150人がお祝いに駆け付けた。
これまでにも還暦(60歳)祝いを東京都青山の高級居酒屋で、古希(70歳)祝いをサンパウロ市リベルダーデ区の自宅で仲間たちを集めて行った経験のある楠野さん。今回の傘寿祝いについて、「いつ、くたばるか分からない年齢となり、誕生パーティーを機会に長らく会っていない皆さんと会えたらとの思いで企画した」と語った。
同パーティーにはサンパウロ市をはじめ、遠方からは首都ブラジリアやサンタカタリーナ州クリチバーノスからも友人らが駆け付け、実兄で画家の楠野友繁さん(87歳)や羽藤ジェオルジェサンパウロ市議も参加。30年ぶりに再会した友人の姿もあったという。
会場となったライブハウス内では、楠野さんの友人で、日本や欧米などで演奏活動を行うアウグスト・スウィングさんがサンバやボサノバなどの曲を披露。本場のサンバ・ダンサーも加わり、楠野さんや友人たちも一緒に踊るなど会場は熱気で溢れた。
楠野さんは今回の傘寿祝いを振り返り、「雨も降らず、寒くならなくて良かった。コロナ禍で皆さんあまり体も動かせていないだろうし、この機会に元気を取り戻せてもらえればと思った。僕は多くの仲間に恵まれてきた。この齢になって、いつどうなるか分からないので、これから毎年誕生日パーティーをやっていくつもり。今回、たくさんの友人たちに来てもらって一人一人とはゆっくり話せなかったが、後日、お礼状を送りたい」と話していた。