《ブラジル》ペトロブラスがディーゼル油価格を再調整＝今度は５・７８％の値下げ

　ペトロブラスが１９日、２０日からディーゼル油の製油所出口価格を５・１９レアルから４・８９レアルへと０・３０レアル（５・７８％）値下げすると発表したと同日付現地サイトが報じた。
　ディーゼル油の出口価格調整は８月１２日にも５・４１レアルから５・１９レアルに調整されており、ピーク時（６月２２日～７月２２日）の５・６１レアル／リットルより１２・８％安いが、昨年１２月末の３・６１レアルよりは４６・４％高い。２０２０年１２月末よりは１４６％高で、運輸部門や公共交通機関の負担増を生んでいた。
　国家原油庁（ＡＮＰ）が先週発表したところによると、全国のガソリンスタンドでの消費者価格は平均６・８４レアル／リットルで、前週より０・５８％値下がりした。
　ガソリンスタンドで扱っている商品はディーゼル油Ａ９０％とバイオディーゼル燃料１０％のブレンド品で、先週の平均価格は、５月７日までの週に記録した６・６３レアル以来の最低値だという。
　ブラジル燃料輸入業者協会（ＡＢＩＣＯＭ）によると、今回の値下げは国際価格の変異と技術的な特徴とを加味したものだという。同協会では値下げ発表前の段階で、国際価格より１０％高いと見ていたが、値下げ発表後は、国際価格が上昇気味である事を考えると妥当な線との見解を表明している。