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サンパウロ市=債務不履行世帯は103万=全世帯の25・5%に相当

2022年11月12日

サンパウロ市の債務不履行世帯が史上初の100万超えを記録と報じるサンパウロ州商業連盟のサイトの記事の一部
サンパウロ市の債務不履行世帯が史上初の100万超えを記録と報じるサンパウロ州商業連盟のサイトの記事の一部

 サンパウロ州商業連盟(FecomercioSP)が9日、10月のサンパウロ市の債務不履行世帯数は103万に至ったと発表したと同日付同連盟公式サイトなどが報じた。この数は2010年8月の消費者の負債・債務不履行調査(Peic)開始以来最多で、初の100万世帯超えとなった。
 この事は、同市では10月に支払や返済が遅れていた家庭が全世帯の25・5%に及んでいた事を示す。前回(8月)の調査では24・8%、昨年同月の調査では19・7%だった。実数で見ると、1年間で24万世帯が新たに債務不履行に陥った事になる。
 なお、債務不履行世帯増加の背景には負債を抱えている家庭の増加もある。何らかの負債を抱えている家庭は全世帯数の77%(309・6万世帯)に上っており、昨年同月比で25・1万世帯増えたという。
 負債を抱えている家庭や債務不履行に陥った家庭は低所得層ほど多く、世帯所得が最低賃金10未満の家庭では負債があるが80・6%、債務不履行が31・5%で、共に史上最高を更新した。
 これに対し、最低賃金10以上の家庭で負債を抱えていたのは66・5%、債務不履行世帯は10・6%で、どちらも2カ月連続の減少を記録した。
 負債の85・8%はクレジットカードによるもので、商店の払込票の16・5%、家のローンの12・4%がそれに続く。
 同連盟は9日、「低所得世帯は財政的な保障や保護がないため、債務の再交渉が難しい。その結果、金利が高くなり、日々の消費活動も困難になる」という声明も出した。
 9日はサンパウロ州雇用調査(Pesp)による正規雇用者に関するデータも発表されており、サービス業は9カ月連続で正規雇用増を記録。1~9月は正規雇用者が33万400人増えた。正規雇用者増は商業界でも起きており、1~9月は正規雇用者が6万2730人増えている。


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